前立腺ガンと他の癌との比較
この比較表は、千葉県がんセンターの1997年〜2007年も60歳代男女の大腸ガン、胃がん、前立腺ガンの統計報告によるものです。
ポピュラーな大腸ガンや胃がんに比べて、前立腺ガンは断トツに5年生存率が良いのです。
前立腺ガンを除く、大腸癌、胃癌のステージ❶~❸の手術グループと手術しないグループでの5年生存率の差は、27%〜33%です。それに比較して前立腺ガンは、0%〜4%です。
このデータだけを見ると、ステージ❶~❸の前立腺ガンは、手術の必要があるのか疑問です。本当に手術の必要な前立腺ガンは、ステージ❹だけだと言うことになります。
ステージ❶を除いて、ステージ❷❸は、超音波エコー検査と触診で確認できます。確認した時点で、針生検をせずに、軽いホルモン治療して定期的に観察すればOKでしょう。ステージ❹の患者さんは、どのようにするかご自分で選択なさるのが得策と考えます。
日本人の3人に1人は癌で亡くなります。他のガンは早期発見が重要かも知れませんが、前立腺ガンに限っては、針生検による早期発見は無意味です。PSA検査を行って針生検に追い込まれない様にするべきです。どうしても前立腺ガンが心配なら、定期的に超音波エコー検査と触診を実施してもらえば良いでしょう。超音波エコー検査ができないクリニックでは、触診だけでも、ステージ分類は可能です。
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コメント
昨日診察していただいたものです。前回よりも少し不安材料もあり半年後の診察となりました。昨今の!手遅れにならないかと半年後の診察を心配しています。薬もいただき現状では激変しないのか?今の様子では半年の猶予を与えてくださっても大丈夫なのか教えてください。
☪️回答
前立腺ガンが存在したとして、倍加速度、2倍になる時間は、速いもので2年、遅いもので20年以上です。
当然、治療に関わらずPSA値も2倍になります。
ですから、半年でも早いと考えます。
どうしても、ご心配なら、地元での針生検を選択してください。
投稿: マツモト | 2017/09/03 07:50