前立腺ガンの新しい薬 「イクスタジン」
前立腺ガンの癌細胞は、アンドロゲン男性ホルモンのレセプターが細胞表面にあり、アンドロゲンの刺激で癌細胞が増え続けます。
前立腺ガンの治療法は、男性ホルモンの分泌を抑えるか、男性ホルモンをブロックするのが一般的です。しかし、治療経過が長いと癌細胞も賢くて、細胞内に男性ホルモンを作るので、それまでの治療では効果が出なくなります。この癌細胞を去勢抵抗性前立腺ガンと言います。
こうなると、前立腺ガンは力を付けて、その後の抗がん剤治療にも反応しなくなります。
このイクスタジンには、3つの作用があります。
❶アンドロゲンが受容体に結合する過程をブロックする。
❷アンドロゲン受容体が核内へ移行する過程をブロックする。
❸アンドロゲンとDNAが結合する過程をブロックする。
特に、去勢抵抗性前立腺ガンは、癌細胞内で男性ホルモンを作るので、❸番目の作用が有効です。
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コメント
1日2錠服用しているが、効果がよく解らない。つずけて飲んでも、副作用がないのですか・不安です。
【回答】
何の病気で何の薬を服用しているのですか?
また、本名は記載しないでください。
名字か本名のどちらかにしてください。
当院の患者さんであれば、診察券の番号だけを記載してください。
投稿: 山口 | 2020/12/08 13:00