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前立腺ガンの顕在ガンの証明

実際にPSA値が高くて、前立腺ガンを疑われた際の顕在ガンの証明手段をここで解説致しましょう。

❶前立腺の触診
前立腺ガンは、前立腺の外側にある外腺に存在します。したがって、直腸粘膜に接していることが多いので、触診で触れることが出来ます。
しかし、この基本的検査を行わず、すぐに前立腺針生検を実施しようとする泌尿器科医が多いので、患者さんが納得できる訳がありません。

❷超音波エコー検査
前立腺を超音波エコー検査で観察すると、前立腺の内腺は白く描写されます。前立腺内腺には前立腺肥大症が多く、その成分が平滑筋と線維組織で構成されているからです。しかし前立腺ガンは水分の多く含まれるガン細胞の集まりですから、黒く描写されます。一般的に外腺組織も水分が多いので黒く描写されますが、前立腺ガンの罹患する年齢では、外腺組織は萎縮あるいは前立腺肥大症組織が侵入し置き換わっているので、外腺組織が白く描写されます。鑑別の確認の意味で、やはり触診が重要になります。

❸MRI検査
この検査を重要視する医師も多くいますが、MRI検査で分かる前立腺ガンは、触診でも分かるのが通例です。ですから、MRI検査で疑い所見の場合、潜伏ガンと考え、無視しても良いでしょう。

❹前立腺針生検
前立腺ガンの悪性度(グレソンスコア)を鑑別するために必要になります。しかし、前立腺ガンに何本も針を刺す(通常、6本〜12本)訳ですから、前立腺ガンを刺激し悪性度をさらに増悪させると、私は考えます。

❺すでに、前立腺針生検を実施してしまった人へのアドバイスです。
まず、低リスク癌(グリソンスコア6以下)の患者さんの場合、そのまま、何もしないで積極的経過観察という選択肢もあります。
しかし、低リスク癌を針生検で刺激してしまった訳ですから、放置すると高リスク癌に変貌する可能性を否定できません。てすから積極的に抗男性ホルモン剤(プロスタール)を処方すべきでしょう。
逆に、前立腺ガンが発見されなかった人には、半年に1回あるいは1年に1回の超音波エコー検査や触診を実施し、顕在ガンの出現を注意しなければなりません。ただし、針生検で前立腺は穴だらけになっているのでPSA検査値は高くなるので当てになりません。

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