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吉報 アボルブの出荷調整解除

今入ってきた情報によると、日本で、いや世界で流通がストップしていたアボルブが、近々流通されることになりました。
前立腺肥大症の治療薬であるアボルブは、生産拠点であるフランス工場の生産が一時中止になったため、去年から日本でのアボルブ販売が出荷調整されていました。その結果、各医療機関でアボルブが処方されなくなる異常事態になったのです。
しかし、今日入ってきた情報によると、アボルブの出荷調整が解除されて、近々以前と同じように処方できることになったのです。
アボルブを仕方がなく中止されていた患者さんは、安心して処方が受けられます。来週には、それぞれの主治医にご相談されてはいかがでしょうか。

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ベストチョイスとグッドタイミング

私は、前立腺癌のPSA検診とその結果による針生検が、毎年の前立腺癌増加の原因だと考えています。
前立腺癌を発見することで、前立腺癌の悪性度を加速させる可能性もあると思っています。そこで、前立腺の針生検を否定的に考えています。
その私の考えをインターネットで知って、たくさんの患者さんが来院されます。来院された患者さんの中には、すでに針生検を受け前立腺癌が発見され、私の前で肩を落として、落胆されている患者さんも多くおられます。
「先生の事をもっと前に知っていれば針生検を受けなかったのに…」と。

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PSA値11の82歳高齢者

大阪のご夫婦が近所の人に道を聞きながら高橋クリニックに来院されました。
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82歳のご高齢のご主人が健診でPSA検査を行ったところ、PSA値11ととても高く、MRI検査でも怪しい影が認められたため、前立腺針生検を強く勧められました。しかし、前立腺針生検には抵抗が感じたので、インターネットで高橋クリニックを調べて、ご夫婦で来院されました。
超音波エコー検査では前立腺肥大症があり、前立腺の左右に陰影が確認できます。

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友人の決断

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友人の開業医がPSAが高いと心配になって来院されました。
8年前からPSA値は3~4の間を推移していましたが、超音波エコー検査で前立腺肥大症を指摘されました。
平成26年11月になりPSA値4.6と正常域を超えたので、心配になり、私に電話で相談していました。
平成27年6月になって、PSA値が5.6とさらに高くなり、心配は極致になり高橋クリニックを受診しました。
超音波エコー検査では前立腺の大きさは23㏄と正常域ですが、前立腺結石が多数認められ、強い排尿障害を認めます。
通常の超音波エコー検査では一見異常がないように見えます。
通常の画像では、前立腺の正常組織と前立腺癌の組織を区別することはできません。

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