AUA(アメリカ泌尿器科学会)のガイドライン
お読みになって分かるように、「PSA検診で弊害がありますよ!」「PSA検診の結果、どのような経過を取るとしても個人の責任ですよ!」と言っているような印象です。
アメリカでは、日本時よりも多くの方が前立腺癌に罹患しているにも関わらず、このような判断をしているのです。
それに引き換え、日本では「40歳以上になったらPSA検診しましょう!」というのが常識です。80歳以上の男性にもPSA検診を行い、針生検まで実施しようとされる患者さんが、相談に大勢いらっしゃいます。
日本のPSA検診はヨーロッパのPSA検診大規模研究を下地にしているのですが、そのヨーロッパの研究でも詳細に読めば、54歳未満と70歳以上の男性のPSA検診では、検診を受けた人の方が予後が悪かったというデータが出ています。
思い込みと妄想がたくさんの患者さんを苦しめています。
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コメント
先生おせわになります、相変わらず研究熱心に頭がさがります、この記事でもそうですが長年先生が研究提唱されて来られたPSA・ 針生研などなどの研究成果が世界でも認められたと思います!!
投稿: けんじ | 2015/02/20 09:32
先生お世話になります、アメリカでは先生が以前より提唱されてるPSA検査・針生検のあり方が先生提唱の内容に近いと思いました日本ではまだまだ先生の提唱する治療方針・アメリカの内容など受け入れられないドクターも多いのでしょうか?長年先生が必死に提唱・研究されてきたのが実を結ぼうとしてるようです、本当に先生のブログでここに来た患者は先生のお蔭で日本の患者は多数の方が命拾いしてると思います、これからもお体無理されずぼちぼちと研究されますように、カロリーオーバー/仕事オバーなされませぬように!
【回答】
ありがとうございます。
投稿: けんじ | 2015/02/21 23:03
こちらからコメント失礼します。
69歳父親の事で質問させて下さい。
父は10年程前より軽度排尿障害があり、今年の3月排尿障害と排尿痛のため病院受診しフィナステリド5mgを処方されました。(父は中国で勤務しており、処方は香港の医師によるものです)
FDAがフィナステリド5mgにて高リスク前立腺がんの罹患率を上昇させるという記事を見て継続服用して良いものか心配しております。
アボルブ同様、治験に問題点があり高リスク前立腺がん発現リスクは否定できますでしょうか?高橋先生のお考えをお教え頂けるとありがたいです。
【回答】
同じと考えます。」
また、フィナステリド1ヶ月内服にてPSA値測定するも9と高値であり、マスクされてこの値ですと実質的にはもっと高値で前立腺がんの可能性が高いということでしょうか。
【回答】
はい。
あるいは、前立腺がかなり大きいか、あるいは前立腺の炎症が強いかでしょう。
投稿: 心配な娘 | 2015/04/13 07:26
いつもブログを拝読しております。
61歳男性ですが、7年ほど前からPSAはずっと5前後と高めで、先日MRIの検査を受けた所、約9㎜程度のものが見らるとのことで、生検を強く勧められております。先生のお説の通り生検は避けたいと考えておりますが、このMRIに出ているものもラテント癌だと考えてよろしいでしょうか?また今後の経過観察はどのようにしたらよいのでしょうか?
判る範囲でお答えいただければと思います。
【回答】
9mm前後であれば、触診でもエコー検査でも確認出来るはずです。
それら検査を事前に行なってもらってください。
投稿: 61歳男性 | 2015/04/30 15:47