前立腺癌の保有率
2010年の人口統計から計算すると、日本人の男性は6213万人います。その内、40歳以上の男性の数は3366万人います。
ラテント癌(潜伏癌)は、40歳以上の男性で平均で少なくても20%以上の確率・危険率で存在します。その割合で、40歳以上の日本人男性のラテント癌の保有率は、3366万人×20%=673万人になります。
今後、PSA検診が盛んに実施され、チョッとでも高いからと、針生検を満遍なく実施されれば、計算上は673万人の男性に前立腺癌が発見されることになるのです。
現在、年間4万人の前立腺癌患者さんが発見されていますから、今後も増えることは必至でしょう。この現象を医学の進歩と言うのか、はたまた医学の暴挙・暴走と言うのか分かりませんが、どう考えても疑問が湧きます。
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コメント
57歳の男性です。先生のブログを読んで驚いています。
今年の7月に人間ドッグでPSA値が12.395(昨年まで2台)と高くなったので、某病院でMRI撮影を行い、前立腺40×28×40mm大、前立腺癌の可能性があるということで、針生検を受け、前立腺癌が見つかりました。16本生検して、その内1本に前立腺癌が確認されました。グリソン・スコアは3+4=7で腺癌が標本全体の2%に認めるということでした。
CT撮影やガンマカメラ検査では、遠隔転移も認められということで、病院で手術か放射線治療の選択をすすめられました。
選択に迷いながら、今日、放射線治療を選択して病院から帰ってきたところです。ガソデックスを処方されました。不安もあり、可能ならば、先生のクリニックでの受診を希望します。
【回答】
診察の流れとしては一般的です。
セカンドオピニオンで来院されるのはOKです。
投稿: steygold2002 | 2014/10/04 08:23
10月10日(金)の17時30分には通院できます。先生のご意見を頂けたらと思います。実は名古屋からです。準備して行けることが有れば、ご指示をお願いします。
【回答】
検査のため、尿をある程度ためた状態でお越しください。
投稿: steygold2002 | 2014/10/06 21:36
それでは、10日17時30分にお伺いします。よろしくお願いします。
投稿: steygold2002 | 2014/10/07 23:50
福岡在住のS.Mと申します。主人(46歳)のことで先生のご意見を伺いたくメールいたしました。
今年2015年1月6日に人間ドックでPSA 8.23と高く再検査をとのことで1月21日に泌尿器科受診。
(因みに昨年2月PSA1.33)
再度PSAの採血行いまた同じような値なら精密検査をと言われていたそうですが、再検査では5まで下がっていたためとりあえず4月まで様子みましょう・・と言われたそうです。
たぶん保険の関係でPSA検査は何回もできないんですよね?
泌尿器科受診した際には腹部エコーで前立腺肥大はないと言われたそうですが、触診はなかったそうです。自覚症状はほとんどないようですが、なんとなく尿のキレが悪い時もあるとのこと。
泌尿器科受診前は右の睾丸が少し痛い時もあると言ってました。
先日先生のブログを拝見し、PSAが低下していることや生検のリスク等考えると4月の採血まで様子みていてよいと思うのですが、年齢的にもまだ若いので経過みていてよいものか?不安も拭えずにいます。主人もそのようです。
大豆イソフラボンは購入したので始めたいと思っております。
仕事で東京に出張することも多いので先生のクリニックを受診も考えております。
ご多忙のところ恐縮ですがご意見伺えたら幸いです。長々と申し訳ありません。
回答
前立腺肥大症でなくても、排尿障害の病気はあります。
前立腺の触診をしていないのも問題です。
来院されたら拝見しまさすが、私は現在入院中で不在なので、診察は今ストップ状態です。
近日、退院の予定ですが、詳細はお電話で留守番スタッフに問合せください。
投稿: S.M | 2015/02/05 01:39
体調を崩されてる中、早速のご指導ありがとうございました。
触診してないことに私も疑問を感じておりました。そのことを含めきちんと診ていただける病院を受診させたいと思います。
あと、PSAが低下しているということは悪性のものと考えるより一時的な炎症性のものの可能性が強いのでしょうか?
度々申し訳ありません。
回答
その可能性もあります。
投稿: S.M | 2015/02/05 16:21
高橋先生
こちらのアドバイスで血精液症が治りました。タムスロシンを処方して貰っています。
精嚢水腫で悩んでいる友人がいます。同様の作用機序で彼の悩みも解消されるでしょうか?
ご助言をいただけましたら幸甚であります。
【回答】
精嚢水腫という病気は聞いたことがありません。
陰嚢水腫、精液瘤、精索静脈瘤のいずれかの病気であるのなら、原因は違いますから、同じ治療では改善しません。
投稿: | 2015/04/15 18:54