« PSA検査で前立腺癌死大幅低減 m3.comから | トップページ | 去勢抵抗性前立腺癌の治療 産経新聞9月9日コラムから »

前立腺生検後、敗血症発症率2.8%

前立腺生検後、敗血症発症率2.8%
2014年7月30日
文献:Bruyere F,et al.Prosbiotate: A multicentric, prospective analysis of infectious complications after prostate biopsy.J Urol. 2014 Jul 22. pii: S0022-5347(14)04035-X. doi: 10.1016/j.juro.2014.07.086. [Epub ahead of print]

 前立腺生検を受けた患者2718人を対象に、生検後の感染性合併症の発生率およびリスク因子を前向き多施設共同研究で検討。
76人(2.8%)が生検後に敗血症を発症した。
多変量解析で、抗菌薬予防投与ガイドラインの不順守、過去6カ月間の抗菌薬治療、前立腺炎の既往が生検後敗血症のリスク因子だった(オッズ比2.3、2.1、1.7)。

【備考】
前立腺針生検によって、急性前立腺炎になったり出血が止まらなかったりすることはよく見聞きすることです。
針生検の患者さんの多くに排尿障害があり、自覚症状のない慢性の前立腺炎は存在しているのも事実です。そのような患者さんに針生検という暴力的な検査をする訳ですから、炎症が起きても不思議ではありません。ここで述べられている敗血症とは、狭義の敗血症ではなく急性前立腺炎のことを指示しているのでしょう。

|

« PSA検査で前立腺癌死大幅低減 m3.comから | トップページ | 去勢抵抗性前立腺癌の治療 産経新聞9月9日コラムから »

コメント

現在、大学病院の主治医から前立腺生検をすすめられ、悩んでおります。

(経過)
・1947.1生まれ。68歳7月。
・2009.4 大学病院にてHIFU。
 直前のPSA 5.03 グリソンスコア6でした。
・手術後PSAは0.01から徐々に上昇し、2011.4に1.251になり、アボルブを処方されました。その結果、2倍換算しても 2013.11まで1.0以下の数値で上下。
・2013.9に心房細動を発症し、血液をサラサラにする「プラザキサ」を服用開始。同時に主治医にお願いし、アボルブ休薬開始(現在も)。
・2014.2 PSA 0.818
・2014.6 PSA 0.981
・2014.9 PSA 1.48
・2015.1 PSA 1.497
・2015.2 PSA 1.314
・2015.2 MRI異常なし
・2015.3 PSA 1.614
・2015.6 通院、生検指示
・2015.7 通院、今1度PSA検査してからということにしてもらい生検保留。なお、生検は2泊3日、麻酔はサドルブロックによるとのこと。

(疑問点)
①PSA再発は放射線治療だけの場合、最低値+2.0が大方の合意とのことですが、HIFUの場合1.614でも生検が必要でしょうか。また、MRIで異常なしですが、生検をすべきでしょうか。
【回答】
グリソン・スコア6の場合、治療しないで経過観察する方法もとられます。
HIFU治療までしたのであれば、必要ないと思います。」

②生検の2日前から出血が止まるまでプラザキサを休薬することになります。脳梗塞などのリスクを思うと生検はさけたいのですがいかがでしょうか。
【回答】
それで良いでしょう。」

何卒、よろしくお願いします。


投稿: アオキ | 2015/07/31 08:55

 早速のご回答ありがとうございます。できればお伺いし、お礼をしたいのですが、かえってご迷惑でしょうか。

1、HIFU後の合併症として、逆行性射精があります。2009年以前に先生のブログに出会っていたらという思いはあります。
【回答】
出会った時が最良なタイミングなのです。」

2、今回、生検を断ると現在の大学病院とは縁が切れる形になるかと思います。
【回答】
大学病院としてはHIFUの治療した人が、どのような経過をたどるかもデータとして欲しい筈ですから、そのようなことはないでしょう。
丁重にお断りすれば大丈夫です。
大学病院の本音としては、HIFU治療した患者さんの治療後の病理組織が観たいのでしょう。」

今までの経緯を打ち明けて、別な病院にいって、PSA値を経過観察してもらうということは可能でしょうか。
【回答】
もちろん可能でしょう。」

むしろ先生の病院に通院したほうが良いのでしょうか。ちなみに、先生の病院へ通院するためには片道2時間です。
【回答】
高橋クリニックではPSA検査は行いません。

投稿: アオキ | 2015/08/01 18:32

 昨年8月に、先生から懇切、丁寧なご助言をいただきました。ただ感謝の言葉しかありません。一時は、銀座にある日本対がん協会のがん相談をうけようかと悩んでいましたが先生のご助言で迷いがふっ切れました。

 遅ればせながら、その後の経過についてご報告申し上げます。

 大学病院への通院は取りやめました。
 ただ、PSAの検査は、心房細動でかかっているクリニックに検査だけお願いすることにしました。
 PSAの推移は下記の通りです。
・2015.8.7    2.41
・2015.10.6   3.07(町の健康診断)
・2015.12.4   3.20
・2016.3.29   2.93
 5月27日にクリニックに通院し、2016.3.29
の検査値を教えられ、一応ほっとした心境です。
 このまま数値が安定してくれればと思っております。
 4.00を超えたら、先生の診察をお願いしようかとも考えておりました。
 なお、2015.8.23からイソフラボンを服用しておりますことを付記します。
 

投稿: アオキ キヨシ | 2016/05/28 13:24

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« PSA検査で前立腺癌死大幅低減 m3.comから | トップページ | 去勢抵抗性前立腺癌の治療 産経新聞9月9日コラムから »