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報告書 PSA値が高いと紹介された患者さん

健康診断や人間ドックで、「PSA値が高い!」と前立腺癌を疑われ来院される患者さんが、年間で300人以上おられます。
その中で、紹介状を持参の方もおられるので、ここで実例を紹介しましょう。

【報告書①】
□□□□ 先生 御侍史

患者:〇〇〇〇 様についてご報告いたします。
病名:PSA高値
平成26年6月19日当院を受診されました。
超音波エコー検査で、前立腺は28ccと若干大きく、前立腺結石が多数、前立腺静脈叢の拡張を認めました。また、膀胱括約筋の変形と膀胱頚部の硬化像も認めました。前立腺肥大症と排尿障害を強く示唆する所見です。前立腺の触診上では異常を認めません。排尿障害によるPSA値の高値と判断しました。

ご紹介ありがとうございます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

高橋クリニック 高橋 知宏 拝
143-0027 東京都大田区中馬込2-22-16
Tel:03-3771-8000 Fax:03-3771-8033

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前立腺肥大症内視鏡手術の進歩と前立腺癌の変遷

泌尿器科医として35年働いています。 その間に、内視鏡手術をたくさん行ってきました。一番多いのがTUR-P、つまり経尿道的前立腺切除手術(Trans Urethral Resection of Prostate)です。 私の前立腺癌に対する針生検の危険をこのブログでさんざん解説していますが、ラテント癌も含めて前立腺癌はかなりの頻度で存在している筈です。すると内視鏡手術で傷害を受けた前立腺の中に存在したかも知れない前立腺癌細胞が刺激されて、癌細胞が勢いを増す筈です。 ところが前立腺肥大症の内視鏡手術を過去に行った患者さんに前立腺癌が多いという印象は全くありません。当時、前立腺肥大症の内視鏡手術を実施していた対象は、ほとんどが70歳代です。ラテント癌のリスクから考えると34%の確率で前立腺癌が存在している筈ですが、前立腺肥大症の内視鏡手術を実施した患者さんの34%の方が前立腺癌で亡くなられたという記憶はありません。 これは不思議なことです。考えられる理由は、内視鏡手術の際に使用される電気メスの高周波の電流が、前立腺全体に流れ、前立腺の正常細胞のみならず、隠れていた前立腺癌細胞にも電撃暴露されて、前立腺癌細胞が死滅(アポトーシス)しているからではないか?と考えるのです。

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アボルブが夜間頻尿を改善する m3.comの記事から

前立腺肥大を示唆する下部尿路症状(LUTS/BPH)のある男性の夜間頻尿に対するデュタステリド(アボルブ)の効果:3件の第3相試験の統合分析

2014年06月27日(原文公開: 2014年06月10日)Oelke M, et al. –

本試験では、デュタステリド(アボルブ)の臨床第3相試験から得られた統合データを用いて、前立腺肥大症が示唆される下部尿路症状のある男性の夜間頻尿に対するデュタステリドの効果をプラセボと比較評価する。
結論として、24カ月の治療後、特に夜間の頻尿エピソードが2-3回の被験者において、デュタステリド治療群ではプラセボ群に比べて夜間頻尿が有意に改善され、頻尿の増悪も減少した。これらの結果を確認するため、特に夜間頻尿の評価を目的にデザインされたプロスペクティブ試験が必要である。

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