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前立腺肥大症の予後悪化の因子

Bphmanagement2013平成25年11月17日(日)にシェラトン都ホテルで、グラクソ・スミスクラインGSK主催の「前立腺肥大症マネージメント・サミット」が開かれました。
日本全国から160名の泌尿器科専門医が集まり、熱心に講演を勉強をしました。

興味深かったのが、アメリカの医科大学教授の話された「前立腺肥大症の予後を悪化せる因子」についてです。
その因子は3つあり、
①前立腺の大きさ30cc以上
②PSA前立腺体積濃度1.5ng/10cc以上
③年齢50歳以上
です。

Bphsammit20131117gsk前立腺肥大症の「予後悪化」と聞くと、『前立腺癌?』を連想しますが、ここではあくまでも前立腺肥大症そのものの悪化ということです。つまり、尿閉(おしっこが出なくなる)、夜間頻尿が多い、最終的には前立腺の内視鏡手術になる等々です。

予後悪化の因子として、前立腺の大きさ30cc以上と言うのは、すんなりと受け入れられる項目でしょう。
簡便な判断として、前立腺が30ccであれば、前立腺肥大症の予後悪化は30%以上、40ccであれば予後悪化は40%以上と考えても間違いないというのです。

しかし、前立腺癌の腫瘍マーカーであるPSA値に関連した、PSA前立腺体積濃度1.5ng/ml/10cc以上というのは、簡単には理解できないでしょう。
例えば、前立腺の大きさ40ccの患者さんは、1.5 ×40÷10=6.0と考えて、PSA値が6ng以上であれば前立腺肥大症は進行しますし、6ng未満であれば、進行の予後が少ないというものです。ここではPSA値はあくまでも前立腺肥大症の予後を予想するため判断材料であって、前立腺癌の早期発見のための判断材料ではないのです。
日本では、PSA値が4.0を超えれば、まず前立腺癌を疑い、すぐに針生検になりますが、このアメリカの医科大学の教授はPSA検査の意義を異なるものとして捉えています。


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コメント

先生のHPで予後の悪化の因子として3点してきが有りますが、予後とは前立腺肥大をどんな方法で手術したのか教えて下さい。
【回答】
予後とは、手術をしなければならないほど前立腺肥大症がどんどん進むことを意味します。
手術法については、言及していません。」

当方65歳の男性で前立腺肥大です。排尿痛が出てきているので手術を考えていますがレーザーによる温熱の効果を教えてください。
【回答】
一般的な内視鏡手術(TUR-P)でもレーザー治療でも、それほど大差はないでしょう。
機械の良し悪しではなく、執刀する医師の技術の差であると私は考えます。

投稿: 〇〇幸二 | 2014/08/27 18:59

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