排尿障害の治療をしても、PSA値なかなか下がらなかった患者さんの例
PSA値が高くなる原因として、排尿障害が原因ですと、私はこのブログで力説しています。
が、私も前立腺癌に騙されることもあります。ここで一例をご紹介します。
PSA値が11.6と高い値で関西から来院された69歳の男性です。
超音波エコー検査で前立腺結石・膀胱頚部硬化症・膀胱括約筋の変形を認めたので、排尿障害のためのPSA値上昇と判断しました。
治療としてハルナール・アボルブを行い、PSA値は順調に下がり始めましたが、PSA値6~7前後を繰り返すのみでした。
2年ほど経過して排尿障害が強く出るようになりました。そこで再度超音波エコー検査を実施したのが、上の写真です。写真の左下(患者さんにとっては右側)に陰影を認めます。触診をすると前立腺の右葉に硬結を触れます。
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