« 2013年7月 | トップページ | 2013年9月 »

PSA値から前立腺癌治療までのアルゴリズム#2(解法手順#2)

Psaalgohardshapeこのブログの影響で、PSA値が高い方が興味を持たれ、たくさんの方が来院されます。
その中で、わずかですが(20人に一人程度)、前立腺癌(顕在癌)の方が発見されます。針生検をしないで前立腺癌の悪性度を判断しようと努力しています。患者さんの数が多くなれば、私の診断手順(アルゴリズム)が洗練されるので、前回のアルゴリズムを改変します。

続きを読む "PSA値から前立腺癌治療までのアルゴリズム#2(解法手順#2)"

| | コメント (18)

「前立腺生検は利益目当て」 m3.comから

米国泌尿器科学会AUAが猛抗議、良質ケアのための補助サービス、争点にズレ

2013年8月1日 米国学会短信

 米国泌尿器科学会(AUA)は7月16日、米国政府会計検査院(GAO)が7月15日に発表した他者の関与を拒む「独断的医療(self-referral)」と解剖病理学検査室に関する最新報告に対してコメントを発表した。泌尿器科医が利益目当てに補助サービスを利用し不必要に不適切な生検をしているというGAOの見解に反論している。

 AUAは、泌尿器科医が主に従事する前立腺癌治療での良質なケアと適切な医療サービスの確保を国と共に強く願っていると説明。GAOの報告は、院内補助サービス、独断的医療、良質ケアへの費用高騰など複雑な問題を建設的に議論する内容ではないと批判する。AUAと米国消化器学会が過去に言及した、解剖病理学サービスへの独断的医療に関するデータ収集方法や分析など報告書設計の問題は重大と指摘。米国保健社会福祉省(HHS)もGAOには同意していないと説明している。

 メディケア メディケイドサービスセンター(CMS)が生検の適切性を監視することになれば、独断的医療の有無を問わず対象は医療提供者全員とし、独断的医療を正しく評価するための統一的な識別方法も必要と主張する。

 「泌尿器科医が利益目当てに補助サービスを利用し不必要に不適切な生検をしているというGAOの見解は、泌尿器科医を軽視するだけでなく患者に大きな損害を与え、全く不当で侮辱的」とAUA。適切な患者管理のもと迅速で継続的に治療するには、泌尿器科医が前立腺癌患者ケア全般に従事し、患者が院内補助サービスを利用することが必要であると強調している。

【備考】
PSA検査は有益ではないという結果を公表した良心のアメリカ泌尿器科学会でさえ、針生検に関して、このような結論をされてしまうアメリカなのです。PSA検査盲信の日本ではもっと追求されてしまうでしょう。

| | コメント (8)

« 2013年7月 | トップページ | 2013年9月 »