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「魚油」前立腺癌4割増 【米国癌協会】 m3.comから

バランスの取れた食事が重要

2013年7月25日 米国学会短信

 米国癌協会(ACS)は7月17日、オメガ3脂肪酸が前立腺癌のリスク増加と関連があるとする研究結果を紹介した。7月10日発表のJournal of National Cancer Instituteオンライン版に掲載している。

 この研究では、米国、プエルトリコ、カナダで50歳以上の男性3万5千人以上を対象とした試験に登録した男性のうち、前立腺癌の診断を受けた834人と無作為に抽出した1393人について、オメガ3脂肪酸の血中濃度を調べた。

 オメガ3脂肪酸は魚や魚油のサプリメントに含まれており、抗炎症作用があるため健康にベネフィット(有益性)があると考えられていた。ところが今回、オメガ3脂肪酸の濃度が非常に高かった男性では前立腺癌発症リスクが43%高く、グレードの高い前立腺癌を発症するリスクは71%高かった。同様の結果はこれまでの試験でも確認されている。

 このような結果を受けて、ACSのMcCullough氏は、男性が魚油サプリメントを摂取する場合はリスクとベネフィットについて医師の説明を受けるべきであるが、食事から魚を完全に排除する必要はなく、バランスのとれた食事をすることが重要であるとしている。

 なぜ、オメガ3脂肪酸の濃度が高いと前立腺癌のリスクが増加するかは明らかとなっておらず、今後の研究が期待される。

【備考】
一見正しい常識と思われることであっても、常に覆されるのですね。

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アメリカ泌尿器科学会の前立腺癌ガイドライン

Pcaauagideline前立腺癌の患者数が日本の比ではなく多いアメリカの泌尿器科学会が、PSA検診に関して、右のような内容を提言しました。
その内容からは、54歳未満と70歳以上はPSA検診を積極的に行う必要はないと言っています。
また、55歳~69歳まではPSA検診を行っても良いが、検診を受ける患者さんが、その有益性と不利益を十分に認知してから行うべきだと提言しています。

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