PSA変化率の意義、強い逆風 m3.comから
臨床試験から「意味がない」「意味が乏しい」の結論相次ぐ
2013年5月7日
PSAの変化率を前立腺癌の予測マーカーにする考えがある。
臨床試験では、PSA変化率の意義は少ないとの結果が出ている。
前立腺癌の予測に用いる考え方は強い逆風にさらされている。
PSA検査の前立腺癌診断における意義は賛否両論のテーマとなってきた。
とりわけPSAの変化率の意義は強い逆風にさらされているようだ。Nature Reviews Urology誌は2013年4月号でも、PSAの変化率が「なぜ難しい問題なのか」と題して課題を取り上げている。
PSAの変化率については複数の臨床試験で「意味がない」、あるいは「意味が乏しい」といった結果が相次いでいる。
Nature Reviews Urology誌では臨床試験の結論を紹介している。欧州で行われたERSPC試験では「スクリーニングのアルゴリズムを改善しなかった」、米国のPCPT試験では「独立した予測因子にならなかった」、北欧のSPCG4試験では、「致死的な前立腺癌の予測因子としては非力」、米国のPLCO試験では「PSAの変化率を除いても影響はほとんどない」などとなっている。
PSA変化率を参考とする場面は現在の臨床現場でもある。解釈が困難という問題は収束しそうにはなさそうだ。
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コメント
3日前に初めて先生のことを知りました。本日PSAの結果を名古屋のクリニックで知りました。8.0です。1年目は5.0前後でした。1年前に針生検を勧められたが断りました。今回は針がいやならMRIを受けるための紹介状を書いても良いと言われました。
私としてはMRIの前に高橋先生の診察を受けたいと思います。月に1~2回なら通えます。それでも良ければ、よろしくお願いします。PSA値は50歳ぐらいで2.5ほど、61歳からは5.0ほど。今回8.0です。
【回答】
診察はします。
今月は18日(土)と23日(木)は休診ですからお気をつけください。
投稿: 吉川 | 2013/05/16 17:39