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40代のPSA高値、前立腺癌死44% m3.comから

2013年04月22日 ソース:BMJ

文献:Vickers AJ et al.Strategy for detection of prostate cancer based on relation between prostate specific antigen at age 40-55 and long term risk of metastasis: case-control study.BMJ 2013;346:f2023.

 27-52歳の男性2万1277人を対象に、前立腺特異抗原(PSA)値と前立腺癌の関連を症例対照研究で検討。中央値27年の追跡で、前立腺癌死は45-49歳時および51-55歳時のPSA値が上位10%の男性の死亡リスクはともに44%だった。PSA値が中央値未満の場合は15年転移リスクが低かった(0.09%、0.28%)。

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趾爪で前立腺癌リスク評価 【米国癌学会】 m3.comから

高セレニウム濃度、進行癌リスク減少と関連
(2013年4月18日 米国学会短信)

 米国癌学会(AACR)は4月9日、足指の爪に蓄積しているセレニウム濃度が高いと進行前立腺癌リスクが減少するという研究を紹介した。AACR年次集会で発表されたもの。

 この研究は、オランダの5万8279人の男性(年齢55-69歳)を対象とした食餌と癌に関する前向きコホート研究から、17.3年の追跡期間中に進行前立腺癌と診断された男性898人のデータを解析した。体内セレニウム濃度が高いと前立腺癌(特に進行癌)リスクが減少するとした先行研究の結果を受け、この研究ではセレニウムへの長期間の暴露を反映する趾爪中のセレニウムをバイオマーカーとした。趾爪中のセレニウム濃度の高さは進行前立腺癌リスク減少と有意に関連しており、セレニウム濃度が最も高い群は最も低い群に比べリスクが60%以上低いことが分かった。

 今回の結果を確認するために、追跡期間を延長し趾爪セレニウム濃度範囲を広げた前向き研究を反復する必要があるが、これが確認されれば、低セレニウム母集団を対象にセレニウムによる予防試験を行う根拠になるだろうと、研究を行ったオランダMaastricht大学の研究者は語っている。

【関連リンク】
Cohort Study Indicates That Selenium May Be Protective Against Advanced Prostate Cancer

【備考】
サプリメントのセレニウム(セレン)を常用すれば、悪性度の高い前立腺癌にはならないかも知れないと思わせるニュースです。恐らく、生命現象はそんなに単純なものではないでしょうが、前立腺癌を当面の問題として向き合っている患者さんにとっては、飛びつきたくなる情報です。

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前立腺癌と前立腺肥大症の鑑別

PSA値が高くて来院される患者さんが最近多くなりました。
毎日新患で2人~3人ペースで、月に40人~50人にもなります。ほとんどの患者さんが前立腺肥大症や膀胱頚部硬化症などの排尿障害が原因のPSA値の異常ですが、中には明らかな前立腺癌の患者さんも存在します。

直腸診で硬い硬結が触れれば「前立腺癌」と診断できますし、硬い硬結が触れなければ前立腺肥大症やその他の排尿障害が原因と診断できます。

患者さんの中には『触れて分かるのですか?』と疑問を持たれる患者さんもいます。『プロだから分かるんだよ!』と心の中で思ったりもしますが、ここで簡単な区別(鑑別)について解説します。

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