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前立腺癌の倍加速度

前立腺癌の体積が2倍になるまでの時間を「倍加速度」と言います。単位は年です。

前立腺癌は臨床上ラテント癌と顕在癌に分類することができますが、文献的にはラテント癌の時間的延長線上に顕在癌が存在します。つまり、ラテント癌は極めて小さいので顕在化していないだけで、体積が大きくなった、あるいは浸潤・転移した癌が顕在癌になるというのです。

前立腺癌によって倍加速度は均一ではなく、前立腺癌の1/3のグループが2年~8年、2/3のグループが30年以上です。平均すると前立腺癌倍加速度は20年前後でしょう。
臨床的には倍加速度2年〜8年の癌を如何に早く発見するかが前立腺癌治療の問題になります。なぜなら、倍加速度が速い癌が顕在癌になるからです。そして顕在癌が致死性の癌になるからです。

前立腺癌PSA検診は、倍加速度の速い1/3のグループを早期に発見するための手段です。しかし、それは倍加速度の遅い2/3のグループのある意味、犠牲(PSA検査→針生検)のもとにあるのです。

しかし、この倍加速度に関するエビデンスの証明には、過去に必ず針生検の存在が有ります。針生検によって前立腺癌の存在を確かめ、その後PSA値で倍加速度を計測しています。(PSA値が2倍になれば、前立腺癌の体積も2倍になっているという理論です。)つまり針生検なしには、このエビデンスは得られない訳です。

ところが、私がいつも問題にしているには、針生検によって前立腺癌が興奮・悪性化してしまうことです。この針生検刺激により、一部のラテント癌の倍加速度が加速されてしまうとするれば、倍加速度の速い1/3のグループは針生検が原因となるのです。同じような現象は物理学(量子力学)の世界にも存在します。つまり観測者の存在によって心を持たない無機質な被験者(原子核の微粒子など)の立ち振る舞いが影響を受けるというものです。

前立腺癌死亡者数が近年3000人から1万人の約3倍増加していることから考えて、本当に倍加速度が速い前立腺癌は、1/3×1/3=1/9~1/10程度なのか?と考えます。
そのことから考えて、倍加速度の速い前立腺癌の早期発見には年1回の触診しかないと私は考えます。

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コメント

ということは触診での前立腺の硬さでガンの有無を調べるということでしょうか?
【回答】
はい。
昔ながらのやり方です。

投稿: 前立腺肥大患者 | 2013/02/04 14:08

以下は九州大学の中山教授等の研究だそうです。高橋先生の休眠中の癌を針生検で目覚めさせるという事の証明ではありませんか?以下は記事です。
抗がん剤が効かず、がん細胞の元になるとされる「がん幹細胞」と呼ばれる細胞で、特定のタンパク質を機能させなくすることで抗がん剤が効くようになる新たな治療法を、九州大学の教授らが開発した。九州大学の教育関係者らが白血病のマウスを使った実験で明らかにしたもの。抗がん剤による治療では通常のがん細胞が死滅しても、「がん幹細胞」と呼ばれる細胞が残り、しばらくすると、この細胞を元にしてがんが再発する恐れがある。「がん幹細胞」は増殖しにくい性質を持っているが、中山教授らは細胞内の特定のタンパク質を機能させなくすることで、あえて、がん細胞と同じように増殖しやすい状態を作り出し、抗がん剤が効くようにしました。中山教授らは、すでに新たな薬の開発に着手していて、早ければ2、3年で完成する見込みだという。

投稿: | 2013/03/20 20:20

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