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針生検のヒット率

前立腺の大きさを直径35mm(3.5cm)のほぼ球体として考えると、超音波エコー検査で長軸×短軸×横径×0.52=前立腺体積として計算できますから、35×35×35×0.52=22.3ccとなり前立腺の正常の大きさ20cc前後になりました。この直径35mmの前立腺をモデルにして、前立腺針生検のヒット率なるものを考えてみましょう。

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高齢者のPSA検査は正常値を上げた方が良い?(m3.comから)

PSA過剰診断減、生検閾値上げ
2013年02月07日 ソース:Ann Intern Med

文献:Gulati R et al.Comparative Effectiveness of Alternative Prostate-Specific Antigen–Based Prostate Cancer Screening Strategies: Model Estimates of Potential Benefits and Harms.Ann Intern Med. 5 February 2013;158(3):145-153.

 前立腺特異抗原(PSA)スクリーニング戦略の有効性をマイクロシミュレーションモデルで比較。50-74歳の男性を対象に毎年実施し、生検実施の閾値を4μg/Lとした現行の戦略に比べ、高齢者の閾値を高くした戦略では前立腺癌による死亡リスクは同等だが(2.15%と2.23%)、過剰診断のリスクは3.3%から2.3%に低下した。

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前立腺癌の倍加速度

前立腺癌の体積が2倍になるまでの時間を「倍加速度」と言います。単位は年です。

前立腺癌は臨床上ラテント癌と顕在癌に分類することができますが、文献的にはラテント癌の時間的延長線上に顕在癌が存在します。つまり、ラテント癌は極めて小さいので顕在化していないだけで、体積が大きくなった、あるいは浸潤・転移した癌が顕在癌になるというのです。

前立腺癌によって倍加速度は均一ではなく、前立腺癌の1/3のグループが2年~8年、2/3のグループが30年以上です。平均すると前立腺癌倍加速度は20年前後でしょう。
臨床的には倍加速度2年〜8年の癌を如何に早く発見するかが前立腺癌治療の問題になります。なぜなら、倍加速度が速い癌が顕在癌になるからです。そして顕在癌が致死性の癌になるからです。

前立腺癌PSA検診は、倍加速度の速い1/3のグループを早期に発見するための手段です。しかし、それは倍加速度の遅い2/3のグループのある意味、犠牲(PSA検査→針生検)のもとにあるのです。

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