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PSA値が高い場合の治療方針

【PSA値の高くなる理由】
PSA値が高くなる原因のほとんどが前立腺肥大症や膀胱頚部硬化症などの「排尿障害」です。PSA値が高く前立腺癌が発見されたのはホンの一部(10.4%※)にしか過ぎません。つまり、ほとんどの人(89.6%)が排尿機能障害の治療でPSA値を下げることが出来ます。
※平成17年度の統計から
これも前立腺癌でPSA値が高くなったのではなく、恐らく、ほとんどの原因が排尿障害でしょう。本当に前立腺癌が原因でPSA値が高くなる場合は、悪性度の高い、腺腔構造のほとんどないグレソン分類で4と5、グレソン・スコアで7・8・9・10の場合です。しかも触診で硬結が触れるほどハッキリしたものでなければPSA値は上昇しません。なぜなら、PSA検査は前立腺癌の浸潤・転移の推移を測るための検査法として開発されたからです。後の研究者が『早期の前立腺癌に応用できる!』と誤解したところに、現在のPSA盲信があるのです。

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