PSA検診は調理中の灰汁(あく)
スープ作りの調理中に、表面に浮いた灰汁(あく)を丹念に取らないと、美味しいスープはできません。
このスープ、すなわち「前立腺癌の診断・治療」という名のスープを作っているところをみなさん想像して下さい。
材料に、前立腺癌はもちろんのこと、組織学・解剖学・病理学・生化学・分子生物学・臨床医学・薬理学・疫学など様々な材料を鍋に入れ、コトコト煮込んでいると所です。
スープが完成するまでかなりの時間がかかります。お調子者や慌て者が調理中のスープの表面に浮いた灰汁(あく)をすくって味見しています。灰汁は本来捨てるべきもので、出来上がったスープの雑味でしかありません。慌て者は、その雑味を評価して、このスープの味と決めつけているのです。そして、灰汁の成分分析・色・表面張力・苦み・渋み・甘みなどもろもろの思いつく、ありとあらゆる灰汁の分析をして、早合点してスープの味を診断し、愚かなことに最終的な味付けをするのです。
PSA検診は、「前立腺癌の診断・治療」スープの調理中に捨て去るべき灰汁(あく)に思えてなりません。
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