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前立腺癌PSA検診の光と影

Psapivot201012_3地元のタウン誌であるメディカル・ピボットから原稿記事を依頼されて書くことが年に1回~2回あります。
今回も依頼されたので、表題の内容で書きました。
今までにこのブログで掲載された内容を1600字以内にまとめたものです。
PSA検診は有用ですが、何でもかんでも絶対的に正しい訳ではありません。
そこを誤解して、検診システムを構築したので、一般市民に被害が出るのだと思っています。


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コメント

50歳代において、
検診群より非検診群のほうが死亡率が低いように
書いていますが、誤差の範囲ではないでしょうか?
【回答】
この文献の報告者もあなたと同じく、例数が少ないということで、50歳~54歳のグループと70歳~75歳のグループの結果を無視して、サマリーに載せないで報告しています。
それぞれの母集団は、他の年齢層の母集団と比較して、再診回数5万回と3万回と少ないですが、それでも数万の母集団で誤差範囲と判断して無視するのは科学的な報告とは思えません。
50歳~54歳のグループと70歳~75歳のグループに限っては、明らかに死亡率が逆転している訳ですから、この事実にもっと考察なり、追試の必要性があります。
インターネットなどで文献検索をしても、サマリーしか見ることができませんから、逆転の事実が隠匿されてしまいます。
泌尿器科学会の中枢の人間すら、ここまで文献を読んでいないのでしょう。
そして、「50歳からPSA検診を受けましょう」という間違った方向性を生む可能性を危惧するのです。
文献の事実からは、正確には、「55歳~69歳の男性はPSA検診を受けましょう」としなければなりません。
http://hinyoukika.cocolog-nifty.com/bph/2011/02/post-5d9c.html
にデータを再度載せています。ご覧下さい。

投稿: じゅん | 2011/02/24 17:54

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