前立腺癌の手術グループと経過観察(非手術)グループの予後の違い
日経メディカル2010年8月号に興味ある記事が載っていたのでご紹介しましょう。
このグラフから、65歳以上の年齢の前立腺癌患者さんにおいて、『手術をしないで経過観察とした』グループと『積極的に手術を行った』グループとでは、その予後(生存率)に変わりがないことが分かります。この事実から、グレソン・スコアが低い(6以下)前立腺癌患者さんは、積極的に経過観察を行おうとする考え方、アクティブ・サーベイランス=PSA監視療法:手術せずにPSA検査などで積極的に経過観察を行う考え方の医師が増えつつあるようです。
経過観察というと、今まで消極的な印象でしたが、考え方を変え、あえて積極的に経過観察を行おうとする画期的な方法です。私は、考え方をさらに押し進めて、前立腺針生検を積極的に行わないで、軽い治療を行いながら経過観察を行うべきだと考えています。
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