PSAと前立腺癌の関係
PSAが高い=前立腺癌と誤解されている医師、泌尿器科医がとても多いので、このページで解説しましょう。(資料:前立腺特異抗原PSA 医学図書出版株式会社から)
本来PSAは、前立腺液の中に含まれる成分です。
正常な前立腺細胞であれば、腺腔の周囲を細胞が隙間なく整然と並んでいて、基底細胞層・基底膜が完全なので腺腔内の成分PSAが血管にに漏出することはありません。
しかし、腺腔を取り巻く細胞が前立腺癌であると、並び方が不ぞろいで、基底細胞層・基底膜が不完全なので、腺腔としての形態が壊れます。そのため、腺腔内の成分PSAが血管内にたくさん漏出するために、血液検査でPSAが高くなるのです。
PSAは前立腺癌特有な物質ではなく、前立腺内に多く含まれる物質であることがお分かりいただけたでしょう。
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